引っ越しのときに発生する謎の初期費用、「これって本当に払う必要あるの?」って思ったことはない?実は、交渉すれば削減できる費用が意外と多い!
この記事では、「仲介手数料・鍵交換費用・火災保険」など、交渉できる&不要な費用について解説するぞ!
交渉可能な初期費用
仲介手数料は借主から1ヶ月ではなく、双方から0.5ヶ月が原則
不動産業者の仲介手数料は、多くのケースで「借主負担1ヶ月」となっているが、宅建業法では同意なしの場合0.5ヶ月分が原則である。
では、なぜ1ヶ月請求できるのかというと、入居者が承認すればOKということになっているからだ。日本の賃貸契約では借主が1ヶ月分を負担することが当たり前になっている。入居者も特段説明を求めることもしないため、このような風習ができあがっているのだ。
交渉する際は、「仲介手数料は本来0.5ヶ月分までですよね?」と確認すると、交渉次第で減額できる可能性がある。特に他の不動産業者と比較することで、より有利な条件を引き出しやすくなる。ただ、不動産側の純利益になっている部分なので、交渉しても渋られることが多い。
鍵交換費用は必須ではなく、任意である
不動産業者は「鍵交換費用は必須」と言ってくることが多いが、実はこれは任意の費用である。鍵を交換するのは防犯対策のためだが、前の入居者がそのまま使っていた鍵でも問題なければ交換の必要はない。
もし鍵を交換したい場合でも、自分で鍵屋を手配したほうが安く済むことがある。交渉する際は、「鍵交換は任意ですよね?自分で手配するので不要にしてください」と伝えれば、オプションなので削減できる可能性が高い。
害虫消毒費は完全に不要
害虫消毒費という名目で数万円請求されることがあるが、これもほぼ不要な費用である。なぜなら、不動産業者が「消毒した証拠」を提示することはほぼなく、本当に施工されたのか不明だからだ。
もし害虫が気になるなら、市販のバルサンを炊いたほうがはるかに安く、確実な対策ができる。交渉の際には「この消毒って具体的にどこを施工するんですか?証拠はあります?」と質問してみよう。ほとんどの場合「やらなくてOKです」と言われることが多いので、削減できる可能性が高い。
保証料は50%前後が相場、それ以上なら交渉
保証会社を利用する場合、家賃の50%〜100%の保証料が初期費用としてかかることがあるが、一般的には50%前後が相場である。しかし、中には「保証料100%以上」を請求してくる業者もあるので、その場合は交渉の余地がある。
「保証料が100%は高すぎませんか?他の保証会社ではもっと安かったのですが?」と伝えると、50%前後に下げてもらえる可能性がある。また、保証会社を変更できる場合もあるので、他の保証会社の条件と比較してみるのも有効な手段だ。
保証金・クリーニング費用は敷金の代わりだが、退去時に返ってこない
最近では「敷金ゼロ」の物件が増えているが、その代わりに「保証金」や「クリーニング費用」が取られるケースが多い。敷金と違い、保証金やクリーニング費用は退去時に返ってこないので、実質的に損をすることになる。
交渉の際は、「退去時のクリーニング代の詳細な見積もりを出してもらえますか?」と確認することで、不当な金額を請求されるのを防ぐことができる。
礼金は昔の名残であり、本来不要
礼金は、昔の「大家さんにお礼をする」文化の名残であり、本来払う必要はない。関西圏ではほぼ消滅しており、関東でも「礼金ゼロ」の物件が増えている。
不動産業者が礼金を請求してきた場合は「この物件、礼金なしにできませんか?」と聞いてみると、交渉次第で減額・ゼロにできることがある。
火災保険は不動産の指定ではなく、自分で選べる!
火災保険は、物件を借りる際に加入が義務付けられているが、不動産業者が指定する火災保険に入る必要はない。実際に、不動産業者が紹介する火災保険は2万円前後と割高なことが多い。
ネットで探せば、同じ補償内容で年間3500円前後の火災保険もあるため、「火災保険は自分で加入するので、外してください」と伝えれば、簡単に削減できることが多い。
以下のリンク先は年間2900円から契約することができる火災保険。住友生命グループが運営している保険なので、信頼できる保障を受けられる。
安心サポートは不要
いつ頃からだろうか、「安心サポート」と称して月々数千円のサポート料を請求してくるようになったのは。毎月の賃料が増えるので不要である。
鍵の紛失や水回りトラブルは自分で業者を呼んだほうが安い。「安心サポートは不要です」と伝えれば、これも削減できる可能性が高い。
交渉しにくい人は一旦持ち帰ってメールで交渉しよう
対面や電話での交渉が苦手な人は、一旦持ち帰ってメールで交渉するのがおすすめ!メールなら冷静に文章を考えられるし、「言った・言わない問題」を防げるから安心。
ここでは、不動産業者に送るシンプルな交渉メールの例を紹介するので、そのまま使ってみよう。
○○不動産ご担当者様
お世話になっております。○○です。
先日内見させていただいた「○○(物件名)」について、いくつか確認させていただきたい点がございます。契約内容について見直したい部分があり、下記の費用についてご相談させていただきたくご連絡しました。
① 鍵交換費用についてですが、交換は任意であると認識しております。防犯上の不安はないため、こちらの費用を削減できませんでしょうか?
② 害虫消毒費についてですが、消毒の有無は任意であると認識しております。こちらも削除をお願いしたいです。
③ 火災保険についてですが、自分で選んで加入できると認識しております。そのため、不動産会社様指定の保険は外し、自分で加入したいと考えております。
④ 仲介手数料についてですが、通常は0.5ヶ月分が原則かと思います。他の不動産業者ではそのような条件があるため、0.5ヶ月にできませんでしょうか?
契約を前向きに検討しておりますので、ご対応いただけると幸いです。
お手数をおかけいたしますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
- 丁寧な文章にする(感情的にならない!)
- 「他の業者ではこうでした」と比較を持ち出すと効果的
- 「契約を前向きに検討」と伝えて、好意的に交渉する
- 言葉を濁さず、「この費用を削減したい」と明確に伝える
交渉が苦手でも、メールならゆっくり考えて整理できるから安心。無駄な費用をカットして、お得に契約を進めよう。
まとめ:交渉すれば無駄な費用は削減できる!
不動産業者は、借主が何も言わなければあたりまえのように余計な費用を乗せてくる。しかし、今回紹介したような費用は、交渉次第でカットできることが多い。
契約前にしっかり確認して、余計な出費を防ぎながら、賢く引っ越しをしよう!
住民の声