「スイスの国旗って赤十字のマークでしょ?」と思っている方、それは逆なんです。
実は、赤十字のマークはスイスの国旗を参考にして作られたものなんですよ。見た目は似ていますが、意味も由来もまったく異なります。
この記事で、その違いをしっかりと理解していきましょう。
スイスの国旗のデザインとは?
スイスの国旗は、赤地に白いプラス(ギリシャ十字)が描かれた非常にシンプルなデザインです。さらに、世界でも珍しい正方形の国旗でもあります。
この白い十字にはキリスト教的な意味合いがあり、正義や自由の象徴ともされています。また、赤は勇気や献身を意味する色とされているんです。
見た目はシンプルですが、歴史や価値観が詰まった奥深いデザインなのです。
赤十字のマークはどこからきたのか
赤十字のマークは、白地に赤いプラスでスイスの国旗によく似ていますが、実はスイス国旗を反転させたデザインであることをご存じでしょうか?
このデザインには明確な意図があります。赤十字の創設者であるアンリ・デュナンがスイス人だったことから、スイスへの敬意を込めてこのデザインが採用されたのです。
戦争中でも中立を貫くスイスの姿勢を象徴する平和の印として、赤十字のマークは生まれました。
赤十字とスイスの深い関係
赤十字とスイスの関係は非常に深いものです。
赤十字を創設したのは、スイスの銀行家アンリ・デュナン。彼は戦場で負傷兵の姿を目の当たりにし、「国や立場を越えて人命を助けるべきだ」と考え、赤十字を立ち上げました。
そして現在、赤十字の本部が置かれているのも、永世中立国スイスのジュネーブです。この地に本部があること、そしてマークのデザインがスイス国旗を反転させたものになっているのは、まさにスイスの中立性と人道精神への敬意の表れなのです。
まとめ:スイスと赤十字、似ているけれど違う
スイスの国旗と赤十字のマークは見た目こそ似ていますが、そのルーツや意味は異なります。
スイスは中立の象徴であり、赤十字は人道支援の象徴です。しかし、どちらにも共通しているのは「人を守る」という精神です。
背景にはスイスという国の平和的な姿勢と価値観がしっかりと息づいているのです。
これからは「赤十字ってスイスの国旗だよね?」と誤解せず、それぞれの意味を正しく理解して語れるようにしておきましょう。
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