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なぜ砂糖はビンで売られていないのか?身近な“当たり前”の理由を解説

ビン入りの砂糖

スーパーの調味料コーナーを見ていると、ちょっと不思議なことに気づく。塩や胡椒は小さなガラス瓶やプラスチック容器に入って、ずらっと並んでいるのに、砂糖はいつも袋入りか紙箱入り。

「あれ?砂糖も調味料やのに、なんでビンじゃないん?」……実はこれ、なんとなくそうなっているわけじゃなくて、ちゃんとした理由がいくつもあるんです。

一見地味な疑問だけど、調べてみるとけっこう深い。今回はそんな“砂糖はなぜビンで売られていないのか問題”にじっくり迫っていきましょう。

目次

なぜ砂糖は塩や胡椒のようにビンで売られていないのか?

理由その1:湿気に弱すぎるから

砂糖って、実はとても湿気に弱い性質を持っています。空気中の水分をぐんぐん吸ってしまうため、ちょっと油断するとガチガチに固まってしまうんですね。

ビン入りだと、開けるたびに空気と触れ合う機会が増える。フタをいちいちきっちり閉めなかったり、スプーンに水気がついていたりすると、あっという間に湿気を吸ってダマになる。

しかも、砂糖は塩と違って「防湿加工」されたバージョンが少ない。つまり、自然体のまま売られてることが多いわけです。

そのため、保存には密閉できる袋や、折り返して留められる紙箱の方が実用的。ビンにしてしまうと、扱いにくくなって逆に不便になるんですね。

理由その2:砂糖は“量”を使うからビンじゃ足りない

塩や胡椒って、料理の「ちょい足し」に使うことが多い調味料ですよね。少量でも味に影響が出るから、小さなビンで事足りる。

でも砂糖は違います。煮物を作るときも、お菓子を作るときも、ガサッとスプーン山盛りで使う。たっぷり使う前提の調味料なので、小さなビンに入れても、すぐに使い切ってしまうんです。

つまり、ビンで売ったところで「なんでこんなちょっとしか入ってへんの?」となるのがオチ。消費量に見合ってないんですね。

理由その3:ふりかけるような使い方をしない

塩や胡椒がビン入りになっているのは、ふりかけるようにして使うことが多いからです。パスタに胡椒をササッと、サラダに塩を少しだけ——そういう場面、よくありますよね。

一方、砂糖ってそんなふうにふりかけて使うことってほとんどありません。どちらかといえば、計量スプーンで測って鍋やボウルに入れるというスタイルが主流。

つまり、ビンにしても使い勝手が良くなるわけじゃないんです。用途を考えると、袋や箱で「どーんとまとめて」売る方が理にかなってるんですね。

補足:カフェの砂糖はなぜビンに入ってるの?

カフェやレストランでは、テーブルの上に小さなシュガーポットや、ビンに入ったグラニュー糖が置かれていることがありますよね。これは、“少量ずつ取り出す”使い方が前提だから。

あくまで「飲み物に少し加える」用途なので、湿気に気をつけながら使えば問題なし。でも家庭用で、料理にもお菓子にも日常的に使うとなると、小さなビンでは追いつかない&固まりやすいという理由で不向きなんです。

実は昔はビンもあった!?でも……

じつは昭和のころには、ビン入りのグラニュー糖が売られていた時代もあったとか。けれど、湿気や量の問題で使いづらいことから、次第に袋や箱入りが主流になっていったんです。

時代とともに、より扱いやすく・保存しやすい形に進化した結果が、今のスタイルなんですね。

まとめ:ビンじゃないのは、不便だからじゃなく“理にかなってる”から

砂糖がビンで売られていない理由、改めて整理するとこんな感じです。

  • 湿気を吸いやすく、ビンだと固まりやすい
  • 使用量が多く、ビンでは容量が足りない
  • 計量して使うことが多く、ふりかける必要がない

……ね?ちょっと納得できたでしょう?

「塩や胡椒がビンなんだから、砂糖もそうすればいいのに」と思ってた方も、こうして見てみると、砂糖が“あえてビンじゃない”理由がしっかりと解っていただけたと思います。

次にスーパーで袋入りの砂糖を見かけたら、ちょっとした“生活の知恵”を感じてみてください。それもまた、暮らしに根付いた工夫のひとつなんです。

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