第六館– category –

ルミリアの外縁にぽつんと存在する、訪れる者の少ない古い書庫。ここはもう一つの世界と繋がっているらしく、誰が書いたのかもわからない現（うつつ）の書物が静かに並んでいる。それらは医療だったり、宗教だったり、生活だったり、人の感情だったり──ジャンルは定まらず、書式もまちまち。答えがあるかどうかはわからない。だが、考えたという事実が、ひとつの記録としてここに残されている。